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「武将萌え」ブーム拡大中 女性客急増、グッズや「巡礼」も2009/02/01

 20代から30代の女性を中心とした武将ブームが広がりを見せている。戦国時代をモチーフにしたゲームソフトのヒットをきっかけに、武将に関連した本、キャラクターグッズを購入する女性客が急増。戦国武将ゆかりの地に“参上”する「武将巡礼」の旅も人気になっている。そのうち、デートの話題も「ねえ、あなたの好きな武将は?」なんてことになるかも…。
 伊達政宗の重臣で、ゲームのキャラクターとなった片倉小十郎。その居城、白石城がある宮城県白石市にはいま、若い女性が多数訪れている。もともと一部の歴史ファンにはおなじみの城下町だったが、2年ほど前から客層に変化が現れたという。同市観光協会の榛澤浩司さんは「連れ立って歩く女性客の姿が際立っています。白石城の来場者や売店の売り上げも2倍ちかくになった」と話す。
 政宗の墓である瑞鳳(ずいほう)殿(同県仙台市)の学芸員も「歴史ガイドさんの話に熱心に耳を傾ける若い女性のグループが多くなった」。また、昨秋、真田幸村の地元・長野県上田市で開かれた「真田幸村ロマンウォーク」でも女性の姿が際立ち、地元の担当者もこうしたブームを実感したらしい。放送中のNHK大河ドラマ「天地人」の主役、直江兼続ゆかりの山形県米沢市、関ケ原古戦場などにも女性観光客が増えている。
 東京都千代田区の歴史専門書店「時代屋」には、“自分だけのアイドル”を求めて、彼らに深くアプローチするため、武将関連本や戦国グッズを購入する女性客が多く来店するという。人気は伊達政宗、真田幸村、前田慶次、片倉小十郎、長宗我部(ちょうそかべ)元親ら。
 ブームの端緒は、戦国武将をあやつるアクションゲームだった。「戦国BASARA」シリーズ(カプコン)宣伝担当、萩原良輔さんは「メーンキャラクターの武将たちがイケメンかつ個性的に描かれ、声を人気声優が担当したことから女性にも注目されたのでは」と分析する。そして、甲冑(かっちゆう)のビジュアル的な美しさはもちろん、今の女性たちは群雄割拠の時代を波瀾万丈に生きた武将に、現代の男性にない力強さ、リーダーシップを求めるようだ。「戦国BASARA」は4月からテレビアニメ化され、ファン層はさらに広がりそうだ。
 NHK・BS2の視聴者参加番組「BS熱中夜話」で戦国武将を特集した弓削哲矢ディレクターは「時代劇や歴史小説、ゲームと興味の入り口は違っても、男女や年齢を越えて日本の“歴史”を語れるのはとても面白い傾向だと思います」と話している。